VWポロ 9N BBY スロバキア製 with iPod
我がポロは2004年式。ディーラーのショールームに展示されていた最後のスロバキア製。サンルーフは、ぼくには必要ないのだけれど、MMSが付けられなかったことは、今でも悔やまれる。なんつっても、タコメータとスピードメータの間に、無意味な四角があることが許せない。格好悪ぃじゃん。
だが、スロバキア製ということに免じて、ソレは許す。当時は、南アフリカ工場からのフォルクスワーゲンが輸入され始めていた頃。南アを卑下するつもりは全くない。しかし、立ち上がったばかりの工場が出荷する工業製品の品質に、多少の不安を感じておったのは、ま、正直なところじゃ。

前に乗っていたゴルフはドイツ製だったくせに、しばしば壊れた。初めてのワーゲンだったのに、がっかりだよ。油も喰うし、銭も食いやがる。だから「こんどは壊れないワーゲンを下さい」と言って、ディーラーの扉を叩いた。いや、買おうかどうしようか、迷いながらショールームの前に立ったら、自動ドアがスーッと開いて、スロバキア製のポロの運転席でハンドルを握らされていた。
「このポロはスロバキア製ですよ。この後から、南アフリカ生産のものが入ってくることになっています。やっぱりフォルクスワーゲンは、ヨーロッパ製でなきゃ駄目だ、と仰るお客様もいらっしゃいますからね。もちろん、南アフリカ製であっても、フォルクワーゲンの高い品質にはまったく影響はありませんよ。品質には絶対の自信をもっているのが、今のフォルクスワーゲン……」と、滑舌よく話すセールスだった。
スロバキア製のクオリティが、確かなものであるかどうかは知らない。ただ、ずっとワーゲンが流れているラインに乗っていたと思われる。多分。セールスマンがそう言うので信じることにした。「だから大丈夫だよ」と自分で自分を説得しながら、男の話しを聞き流す。
ドトールコーヒーと、魅力的な条件の契約書の置いてあるテーブル。「でもね、本当は、MMSが欲しいのだけど」と言いたかったが、月末が近く、契約に若干の焦りをみせ始めたセールスが気の毒に思われて言い出せない。結局、MMSへの想いは、コーヒーと一緒に飲み込んでしまった。
MMSがあったらどんなだったのか。ぼくには分からない。だって付いてないんだから。必要だったのかどうかも、今となっては微妙な感じ。カーナビもずっと欲しいと思っているけど、結局、買ってない。行き先がわからなくなると、路肩にクルマを止める。地図を広げるのは面倒なんだけど、そういう場合が、結構楽しく感じられたりもする。それに、カーナビは人間を愚かにする、と信じているようなフシが、自分のうちにある。いや、そう考えたいのか。
純正のオーディオ、音質はそれほどでもない。普段聞くのはラジオばかりだから、なにも不満はない。音楽は、あっても無くても、どっちでも生きて行ける性質ゆえ、マッキントッシュの中低音域がどうだとか言われても、ぼくには、その価値が分からない。最近は、iPodに入っているものを、FMトランスミッターで飛ばして、走りながら聴く。雑音が入って、時々、心地のよくないこともある。でも、良いんだ。どうせ聴くのは「綾小路きみまろ」なんだから。
ただ、インパネのデザインは、たいへん気に入っている。オーディオが、夜、赤く光るのも好き。MMSを選んでいたら、きっとこの色を楽しむことができなかっただろう。と、やっぱり自分を説得している。きみまろを聴きながら。
←もしも、この記事がお気に召しましたら、
←愛の1クリックをお願いいたします〜♪
« P助 Volkswagen POLO 9N 2008 BUD | ワーゲンを見たよ トップへ | VWポロでダイナソーを見に行く »
