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2007年03月07日

ニュービートルと東京都知事選

ニュービートルがいた。日野市と八王子市を横断するように流れる浅川の横、ちょっとした河川敷のそばに止まっている銀色のネオ・カブトムシ。シルバーの体に、赤い目がくっきりしていて、愛らしい。

最初、このクルマのことが好きじゃなかった。フォルクスワーゲンの哲学に反するようなおかしな存在だから。そもそも、初代ビートルがなければ、"ニュー"ビートルも出て来なかった。1型ビートルなんて、フェルディナンド・ポルシェ博士が練りにねって、試行錯誤に苦労を重ねて、やっとこさ生み出されたという、考え抜かれた自動車なの。

独逸の国民車として、家族がしっかりと座れて、荷物だって少しは積むことが出来て、ヨーロッパを旅することが出来るように、博士が心血を注いだんだから。それを、中身はゴルフのままで、見てクレだけを、ビートルに似せたクルマなんて、ぼくはフォルクスワーゲンだなんて認めないんだから。とか思っていた。

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でもね、なぜタイプ1があれほどまでに、世界の支持を得たのだろうかと思う時。あの愛嬌たっぷりのルックスが、多分に影響していると考えるのがフツーのような気がするんだなあ。ひとは見た目に弱いんだもん。特別格好良かったり、すごく可愛かったり、何か変だけど他と違ったり、そういうモノが、オモシロがられる。

それで、ぼくもだんだんとニュービートルをフォルクスワーゲンの一員として認めるようになって、実は、ニュービートルって凄いんだなあ、とたびたび驚かされちゃう。あの姿を見るたびに、こんな声が聞こえてくるような気がしてる。

「誰になんと言われようと、ぼくはニュービートルなんです。中身がゴルフかどうかは、ぼくには分かりませんし、ぼくにはどうにも出来ないことです。ただ自分は、自分を好きになってくれる人となら、どこまでも愉しく走りたいと思っています。オーナーさんが幸せになるように、マイスターが、花を差して置けるスペースを付けてくれました。ぼくの自慢のひとつです。さあ、お試しなさいませ」

時に、東京都知事選に、前宮城県知事だった浅野史郎氏が出馬を表明した。都民としては、都政をこのまま石原さんに任せ続けていいのか、思案のしどころ。彼が、ニュービートルに乗るような人なら、ぜひ一票を投じてみたいかな。リーダーには、楽しさ、朗らかさ、大らかさが、ぼくは欲しいと思うの。いつも何かに文句を言っている人は、愛されないよ。だから、ニュービートルにお乗りなさいよ。ねえ。そうすれば、楽しい気持ちで、仕事ができるんじゃないかなあ。


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