ポロ日記 森林公園とんぼ帰り
ちょっと、ひとっ走りをして、森林公園のような場所に行ってみた。
グーグルマップを見ていて、あ、この辺まだ行ったことがないなあ、という場所があると、退屈な時や時間のある時は、取り合えず、ポロのキーを手にしてしまう。
豊かな緑と澄んだ空気の森。となると、ふつうは、気持ちが落ち着いたりするんだろうが、ぼくにとって、こういう所は、それほど居心地の良い場所ではない。ぼくは、虫が怖い。そろそろ、虫たちが、うんと増えて来る季節になっている。
木陰を歩いていて、やたら足の長い蚊のようなやつがフワフワ浮かんでいるのを見つけたり、葉っぱのような蛾を踏みそうになったりすると、気持ちが滅入って、急いで、駐車場に置いたポロに、逃げ帰りたくなる。
ドアを開いて、サッと身を動かし、クルマに滑り込む。虫が入ってきたら、困るから、素早くドアを、ドンッと閉める。
見ると、サイドミラーに小さな蜘蛛がいて、巣を編みはじめているじゃないか。パワーウィンドウをスルーッと下げて、フイッと息を吹いて飛ばそうとするが、しっかりくっ付いている。
もう良い、走ってたら、勝手に飛んで行くだろう。こんな所に、網を張ろうという方がおかしいんだ。
森林。俺は、なんのために来たのか。そうだった、リラックスするためではなく、ポロで走るためであった。
どこかコーヒーの飲めるところまでまた走ろう。
129号を北上。なかなかお店がないので、広い駐車場のコンビニに入ることにする。ホット缶コーヒーを購入。ぼくはコーヒーに、ミルクだけを入れて飲む。缶コーヒーには、ミルクのみ、というやつは少ない。ブラックでも良いんだが、微糖を選ぶ。
熱々なので、ハンカチで包んで、栓をあけ。赤い自分のポロを見ながら、ひと口。ホッとする。
さっきの蜘蛛、どっかへ行ったね。今度は、ちゃんと、森の中に巣を張るように。
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